Abbey Road Studiosにマスタリングを依頼した話
- Altair Studio
- 2022年3月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年3月30日

勉強のためにAbbey Road Studiosにオンラインマスタリングを依頼しました。
もともとA.O.M.さんにマスタリングを依頼し完パケまで行っていた作品なのですが、
・海外のサウンドがどういう視点で考えられているのか
・アビーロードの作風
・UK独特の音の長さ(この言い方は正しくない気がしますが)
・UK独特のアンビエンス感の処理
などいろんなことを知るために依頼した...という流れ。
ミキシング自体を試しに依頼したかったところですが、いったん予算も考えて今回はマスタリングのみに絞りました。
2mixは「ジャパニーズポップロックをUKサウンド寄りにした」感じのミキシングを行い、提出しました。
エンジニアはAlex Gordon氏。
5営業日ほどかかる...と書いてありましたが、3日経たないくらいで納品されました。
めっちゃ早い。
肝心のサウンドは、
・思ったよりリミッティングされていた
・独特のリズム感
・ボーカルを殺しにかかっている(いい意味で)
という感じでした。
書くとキリがないのでこの3項目ぐらいに絞ります。
昨今の事情を踏まえ、そんなにリミッターに突っ込んでは来ないのかな(依頼時に何も指定しなかった)と思っていたら思ったよりつっこんだ音圧になっていました。
もちろん歪んではいるんですが不快な倍音感などはなく、しっかりハイエンドは伸びている印象でした。
ハイエンドは伸びていましたが、ハイ自体は2mix準拠と言った印象。
独特のリズム..についてですが、これはキックの長さを少し長めに、そして重心を低めに変更されていたために独特のリズムになっていました。
日本じゃあまりお目にかかれないリズムでした。このリズム感僕はとても好き。
やはり重心は日本とは違って下の方に重きを置いている考え方なんだなと思いました。
ボーカルを殺しにかかっている..点についてですが、僕の2mixは日本向けというか、少しボーカルを大きく設定していました。
ですが、UKではあまりそこに拘ってはいないのか、やはり楽器のダイナミクスを出してくる印象です。
バランスは日本とは違う考え方なのだと思います。
今回は大きくしましたが、僕はボーカルは大きくなくてもいい派なので、とても賛同できました。
ちなみに価格も基本£90なのでお手頃。このサウンドがこの値段で来るのは少し安すぎる気がします。
今回はAlex Gordon氏でしたが、次は違う人にも頼んでみたい。
もしくは違うスタジオか。
とても勉強になりました。
そんなことより「葬送のフリーレン」という漫画が面白すぎるのでぜひ皆さんも読んでください。
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